2|目覚めの巡礼とまどろみの果実
「ぼくたちは、そのままのみんなが大好き。」
Introduction
2021年9月30日、やはり不幸にも命を落としてしまったあなた。
もはやこれまでと思ったそのとき、
目の前に見知らぬ男性が現れました。
「何のための巡礼かって?
勿論人生を変えるための旅だよ。
皆さまの死の運命は、まだ確定してないんだから」
そう、この場所こそが祝福の塔。
あなたはどうして命を落としてしまったのですか?
最後にどんな"自分"を選びますか?
そして、「食した者は必ず狂う」としてにわかに街を騒がせる『知恵の実』とは一体?
前回とは全く違う、新しい巡礼の物語が幕を開けます。
第一層:盲目の街
賢さ、平等さを司る眠らない街。
つめたい音の響くオフィス街では、休むことなく研究が続けられている。
街の主は白髪交じりで、不格好なほどに背が高く、不気味なほどに規律正しい。
第二層:強欲の街
幸運を司るカジノの街。
宮殿そのものが街となり、華やかなショーが執り行われる。
豪華な身なりときらびやかなオーラを纏う主は
時折ゲームに熱中しているようだ。
第三層:愚者の街
人と人との愛情があふれる素朴な街。
レンガの道路に馬車が走り、パンの香りが漂う穏やかな日常。
主を務める少年はまだ幼いが、その瞳には
優しさと、強い意志を感じられる。
第四層:架空の街
太陽が照り付ける熱い砂漠の街。
活気あふれる市場からは、人々の声が聞こえる。
美しく魅惑的な主の女は
特別なもてなしで巡礼者を迎え入れる。
第零層:離別の間
塔の地下に位置する真っ白なこども部屋。
天使のための部屋であり、おもちゃが散らかっている。
この部屋の主たる天使たちは、巡礼者たちに最後の選択を迫る。
祝福を選び、再び人生をやり直しますか?
祝福を選ばず、塔で天使たちのおもちゃとして暮らしますか?
どちらも選ばないなんて選択肢は許さない。
そうでなければ「廃棄」されますか?